こんにちは、傾聴サポーター®︎の ringela です。
今日は、側頭部の頭痛に悶絶していました。
2度目の投薬と氷まくらのおかげで、なんとか落ち着くことができたので、夕食を作って済ませました。
先週から、肩こりが激しくて大変でした。
マッサージしたり、お風呂であたためたり、温湿布を使ったりと色々やってみましたが、どうにも治らず。
首肩の緊張からの頭痛みたいです。
最近は、座りっぱなしでパソコンやスマートフォンをいじることが多く、あまり姿勢もよくないので負荷がかかったのでしょうね。
入院前に体力も必要なので、寒いけど歩くように心がけます。
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大阪で、傾聴講師の先輩である 陽向縁さん と、『ダイアログ イン ザ ダーク』へ行ってまいりました。

元々は行く予定ではなかったのですが、お連れ様が都合で行けなくなったとのことで、いい機会と思い、チケットを頂きました。
私は、真っ暗闇の中でなにかしらの体験をするところ、という程度の情報しか持ち合わせていませんでした。
なので、どんなことをするのかな、と、ワクワクした気持ちで向かいました。
エスコートしてくださったのは、視覚障害のある「グッチ」さん。
エントランスでひと通りの説明をお聞きしたあと、純度100%の暗闇の世界に入りました。
真っ暗闇の中で、同じく視覚障害のある「けいたん」さんがお出迎えしてくださいました。
なにも見えないところで、手探りで、声や壁や床の感触を頼りに過ごしました。
グッチさんとけいたんさんが見守ってくださったおかげで、不安な中にも安心感があって、なんだか不思議な気分でした。
真っ暗闇のクリスマス。
体験したことのない感覚。でも、全然不快でもなく、寧ろ心地よくて。
始まるまでは、70分ってすごく長いイメージでしたが、終わるとあっという間でした。
視覚が奪われた状況には、怖さしかないのではと思っていましたが、それ以上に、聴覚、嗅覚、触覚、味覚がいつも以上に敏感になっていることを知りました。
その過敏な感覚を覚えたまま、光のある世界に戻ってきたとき、切ないけれど嬉しい感覚がよみがえり、胸が熱くなりました。
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話は戻ります。
私は、昨晩から、肩こりからくる頭痛に悶絶していました。
真っ暗闇ではありませんが、目を閉じて、ベッドに横になり、「ずきーん、ずきーん」と襲う痛みで、涙が止まらない状態で過ごしていました。
私は、亡き夫を呼びました。
『ねぇ、のりのり』
夫は、いつもどおりの優しい口調で、『どうした?』と寄ってきます。
頭が痛くて辛いことを訴えると、そっと頭を撫でてくれます。
ごつごつした、でも、暖かい手で、何も言わずに、ただただ、ずっと撫でてくれます。
落ち着いたから、もういいよ、ありがとう。
そういうと、夫はリビングに戻り、娘とたわいもない話を楽しみ、テレビを見て、ふたりで仲良く過ごします。
そんな賑やかな音が、私のいる寝室に響いてきます。
頭は痛くて痛くてたまらないのだけど、過去にあった日常が、私のそばで繰り広げられました。
「ダイアログ イン ザ ダーク」に行ったから、私は今日、亡き夫と一緒に過ごすことができました。
あの暗闇の世界で過ごしたことで、夫と過ごしていた時の色々な感覚を取り戻し、心で呼び起こして改めて感じることで、夫に寄り添ってもらうことができました。
そして、これからも、私は、会いたい時にいつでも、亡き夫と過ごすことができるようになりました。
とても痛くて切ないけれど、最高に嬉しい日になりました。
手術の日も、こうして、夫に来てもらい、見守ってもらおうと思います。
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私は、亡き人にいつでも会えるようになった体験として、今回書かせていただきましたが、そもそもそれが趣旨で行われているイベントではなく、誰でもそうなるかはわからないので、そのあたりはご了承いただいたうえで、よろしければ「ダイアログ イン ザ ダーク」を楽しんでみてくださいね。
最後に、視覚障害のあるけいたんさんは、元々見えていた視力がだんだんとなくなり、最後はなにも見えなくなったそうなのですが、こんなことをおっしゃっていました。
『見えなくなって、はじめて、見えていたのに見てなかったことがたくさんあることに気づいた。だから、今は見えていた時よりもよく見えている』
と。
私は、その意味がなんとなくわかりました。
けいたんさんからこのことばを聞かされていたからこそ、私も見えない夫の姿を見ることができたのではないかと思っています。
傾聴も同じく。見えない心を見ようとしても見えない。
感じようとするから、相手の気持ちが見えるようになる。
グッチさんとけいたんさんは、ちゃんと、自分に傾聴できている、素敵なひとでした。
そんな素敵なお二人にエスコートしていただけたことを、心の底から感謝しています。
見えてるようで見えていない、自分の「気持ち」を、傾聴で見てみませんか?
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